森の秘密基地

音楽に関することをだらだらと綴っています。

A.S.W AGDR-101 HGM(High Gain Mod) レビュー

前回からだいぶ時間が空いてしまいました…

皆さん、お久しぶりです。Billです。

やっぱり僕はこのペダルが好きなんだなぁと思いました。

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(左からVolume、Tone、Gain)

A.S.WのAGDR-101HGMでございます。

僕のブログを見て頂いている方の中には「あれ??」と思った方もいらっしゃるかもしれませんね。そう、僕、オリジナルのAGDR-101も持ってました。(AGDR-101のレビューはこちらから→http://ubilliquitous.hatenablog.com/entry/2018/01/08/015216 )

実はですね、このオリジナルのAGDR-101は結構前に手放してしまったんですね…まあ、その時はギターを買うという目的もあったため割とすんなり手放した訳なんですが、その後「やはりこのペダルの音が忘れられん…!!」となり、某楽器店でかなりお安くなっていたこのAGDR-101HGMを再度購入となりました。

ざっくり言うなら「AGDR-101の音が好き過ぎて別バージョンに買い替えた」って感じになった訳です。

ということで、今回のレビューではオリジナルAGDR-101との差にフォーカスを当てる事を基本に、何故今回僕がオリジナルではなくHigh Gain Modバージョンへ買い換えたのかという点にもついても触れていきたいと思っています。

 

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(オリジナルのLEDはオレンジ色でしたが、HGM ver.はLEDが赤色。改めてこうして見ると、やっぱりAGDR-101は見た目がとってもキュートですよね。木製の筐体がバリ可愛いです。僕なんかは機材厨なので見た目が可愛いエフェクターは音も良いと勝手に思ってます)。

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(余談ですが、オリジナルを所有している方は分かるかもしれませんが、以前と比べて基板のレイアウトがだいぶスッキリとして、整ってきていると思いました。個人的に、基板レイアウトの綺麗さはそのまま音の通りの良さに繋がると思っているのでこれはかなり好感触でした。また、前回のレビューでは触れていませんでしたが、この木の筐体の内側のシャーシは鉄製らしいです。音にどこまで影響があるのかは分かりませんが、A.S.Wさんの工夫や拘りがこの辺りにも良く見えてきます。)

今回のレビューのポイントは2つ。

・ゲイン幅が広がり、ディストーション並みに歪む

・オリジナルAGDR-101とのボイシングの違い

 

1:まず一つ目ですが、これは正にHigh Gain Modの名前の通り、オリジナルよりもかなりゲインアップされています。

早速なんですが、何故今回僕がよりゲインの高いHGM ver.へ乗り換えたのかというと、元のAGDR-101を弾いてて「このペダルってゲイン上げ目で使った方が良い音がするし、なんならもっと最大ゲインが上がったら良いのになぁ…」とずっと思っていたからなんですね。これは恐らくA.S.Wさんの音のチューニングによるところなのかもしれませんが、ゲインを上げ目にした方が上手い具合に音の均衡が取れるような感覚があったんですよね(ファズだとこの感じってよくあるんですけどオーバードライブでこの感じは珍しいかもしれません)。

そんな風に考えていた矢先にHGM ver.の存在を知って「僕の答えはこれだぁぁぁ!!!」と思い、見事買い替えとなった訳です(完全なる機材厨のムーブ)。

話が少し逸れました。で、実際どれくらいゲインアップされているのかというと、個人的な聴感上ですが、大体オリジナルのゲインフルがこのHGM ver.のゲイン2時方向くらいに当たり、HGM ver.の場合そこから更にガンガンゲインを上げられる感じです。なので、最大ゲイン辺りでは普通にディストーション並みに歪んでくれます。ハードロック的なリフ、リードギターのソロなども余裕で弾ける感じでした。

ただ、元々AGDR-101って割とノイズが乗りやすいペダルなので環境にも寄りますがフルゲインだとノイジーになりがちかなと思いました。そこは気をつけた方が良いかと。逆に、ディストーションでノイズ少なめのペダルが欲しい方は同社のAGDR-102の方をチェックしてみると良いかもしれませんね。

 

2:そして、基本的な音のキャラクターは同じなのですが、ほんの少しですがボイシングにも違いがあるように感じました。個人的にはHGM ver.の方がオリジナルよりもバランス良く鳴るように思いました。具体的に言うと、オリジナルはどちらかと言うとミドル成分がよりグッと前に出てくる印象で、このミドル成分が中々独特。TSとは異なる、どちらかと言えばOD-1に近いような、美味しいローミッドとハイミッドを押し出しながらもミドル全体に広く浅いピークがあるように感じていました。このミドル成分に、このペダルが持つハイファイな音の通りの良さが相まってAGDR-101の個性を作り上げているような印象を持っていました。

一方このHGMでは、ローミッド〜ハイミッドの充実感は残しながらも全体的なレンジ感がほんの少し広がり、ゲインが上がった事もあり音の安定感が増したように感じました。ただ、あくまでオリジナルと比較して少しだけこういった差が感じられる、程度の差なのでオリジナルが本来持つトーンはそのままと言っても差し支えないと思います。

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という事で、A.S.WのAGDR-101 HGMのレビューでした。個人的にはこのペダル、パワーコードやリフ、メロ、リードなど、曲におけるベーシックで使うオーバードライブとして欠かせないペダルとなりました。ローファイな質感ながらコード感もちゃんと出せるペダルなのでクランチ辺りのゲイン感でバッキングに使うも良し、HGMならではのハイゲインでリードを弾くも良し、というかなり万能なペダルに思います。それこそオリジナルに扱いづらさを感じていた方にも是非試して頂ければなぁと思います。

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やっぱこのペダル可愛いんだよなぁ。

どなたかの参考になれば幸いです。

それでは。