Phantom Fx×Shun Nokina Bells レビュー
お久しぶりです、Billです。
2021年最初のレビューはこれだっ……!!

(ノブ類は左からVolume,Bell,1776)
Phantom FxとShun Nokina氏によるコラボレーションペダル「Bells」です。
実はこのペダルを手に入れたのは去年のクリスマス頃なのですが色々とずれ込み気付いたら春になってました(爆)
ドがつくほどのユルユル更新の我がブログですが、これからもゆっくりやっていくので何卒よろしくお願いします…。。。
という事で、Bellsですよ…。。本当にシュンノキナさんが大好き&戸高さんも大好きな僕からしたらある意味ずっと夢見ていたODペダルの一つです。今回も縁あって入手する事が出来ました。ありがたや。

(中身。実は僕が今回手に入れたBellsは少し特殊な個体。話によると、公式の生産終了後に人伝にオーダーを受け付けて作られたワンオフ品とのこと。スイッチや配線等のパーツレイアウトやカラーリングがレギュラー品と違うのはそのためなんだとか。なんならパーツにも少しレギュラー品とは違いがあったり、筐体が何故が初期に用いられた角ばったものだったりするそうですが、基本同じ回路なので音はレギュラー品とほぼ同じだと思います。)
という事で、早速レビューしていきましょう。
今回のレビューのポイントは2つ。
①Bellsは独特かつ上質なローゲインドライバー
②ギターのボリュームや強弱への高い反応性
①率直に言って、所有する前に僕の頭の中にあった想像を遥かに超えた素晴らしいオーバードライブペダルでした…。。その音を端的に言い表すなら、Bellsという名の通り、TS系のように高域成分が削がれる事なく前へ抜けてくれる非常に弾きやすいローゲインオーバードライブです。
製作者のお二人へのインタビューをご覧頂ければ分かるのですが、BellsはBJFEのHoney Bee ODをベースにシュンさんが回路をフルカスタムし、戸高さんがパーツと音色の追い込みを行う様な形で開発されたオーバードライブ。個人的に、BellsはHoney Beeを元にしながらも音のチューニングとしては比較的弾きやすい方向へシフトさせているんじゃないかと感じました。というのも、Honey Beeが本来持っている粘り感や自然なレンジ感はそのままに、ウーフィーとも言えるような低域のボワッとした質感が解消され、その上で高域の膜が一枚取れてくれたようなスッキリ感が感じられるのです。
これは回路設計を担当したシュンさんの技量による部分が非常に大きいんだろうと思いますが、Honey Beeの持ち味とも言える部分は残しつつも上手くアンサンブルで抜けてくる音作りにしているんだろうと思いました。
具体的に言うと、トーンコントロールに当たるBellコントロールを最小〜最大まで、どこに設定しても高域が濁る・ボヤける事が全然なく、先述の通り程良いローカット感も感じられ、全体としてギターの美味しい中域のベルトーンが前に出てきてくれます。
以前お二人がBellsを「Real Sweet Honey Overdrive」と表現していた事にも納得がいくほど、非常にバランスの取れた出音だと率直に感じました。

②これも既に各所で絶賛されている部分だと思うのですが、やはりギター側、弾き手側への反応性は特筆すべきものがあると感じました。何より素晴らしいのが、ギターボリュームを絞った際のクリーン〜クランチがまあ絶品だという事です。。。腰砕けになったり変に高域が消えてしまう事がなく、本当にスッキリとゲインが下がってくれるので積極的に手元を操作しながら音作りがしたくなります。これだけで僕は「あ、これ買って本当良かった…」と思ってしまいました…。。
また、Bellsはゲインフルでもピッキングの強弱だけでクリーンまで持っていける程のレスポンスの良さを誇ります。このタッチレスポンスの高さはHoney Bee ODでも同様に見受けられる特徴な訳ですが、Bellsの方が高域成分が前へ抜けてくるからなのか、よりタッチに対して敏感に反応してくれる印象があります。

という事で、Phantom Fx×Shun NokinaのBellsのレビューでした。
率直に言って、伝説の名に違わぬ素晴らしいオーバードライブでした。僕自身、軽いクランチ〜OD辺りのトーンが大好きで色々とオーバードライブを試してきましたが、その中でも指折りの音の良さ・扱い易さを有したオーバードライブです。
2013年の生産終了から既に7年以上経過していますが未だに復刻が行われる事はなく、元々希少である事に加え、Mother復刻とともにPhantom Fx人気が再び急上昇している近年では、Bellsは「マニア好みのOD」として扱われてしまう事も少なくありません。しかし、個人的には何より実用において光るオーバードライブペダルだと感じました。というのも、ここまでアンサンブルにおいて良い位置に音が来てくれるタッチレスポンスの優れたODは本当に珍しいのです。
TSやBD-2といった数々の名機とは一味違う質感・音抜けを有しつつ、それらの名機同様に安心感のあるコントローラブルなオーバードライブペダル、それがBellsなのです。

夏草や 兵どもが 夢の跡
どなたかの参考になれば幸いです。それでは。