森の秘密基地

音楽に関することをだらだらと綴っています。

Strymon Flint レビュー

皆さんこんにちは、Billです。今日はサクッと。

もうね、トレモロとリバーブで迷ったら是非是非これを試してみて欲しいです…。ほぼ全ての悩みが解決すると思います…。

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StrymonのFlintです。

言わずもがなの定番機種になりつつあるこのFlint。「定番機種であればある程ついつい手を出しづらくなる」という超絶面倒臭いオタク気質故に今まで試してなかったのです…。。ところが先月偶々時間があったのでふと試したら、もう一音聴いただけで「あ、これは買いだわ…」となったペダルです。

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(中身。DSPおっきぃ…(恍惚)。非常に現代的でカッコ良い中身ですね(僕こういうの大好き)。ストライモンのペダルなので当然デジタルエフェクターな訳ですが、これは後述しますがマジでデジタル感とかゼロです…。クッソ良い音ですよ。)

という事で早速レビューしていきましょう。

今回のポイントは2つ。

①アンプのリバーブトレモロを好んで使ってる人にも十分以上にオススメ出来るクオリティ

②リバーブトレモロ共に各モードが非常に秀逸

 

①まずはそもそも音のクオリティはどうなんだって話だと思うのですが、これは個人的には文句なしの出来です(まあStrymonの場合よっぽどの事がない限り変なペダルとか出ないと思いますが)。

去年、僕はFenderのシルバーパネルのDeluxe Reverbを買いました(アンプのレビューはこちら↓    https://ubilliquitous.hatenablog.com/entry/2020/07/05/104642 )。それからというもの、デラリバ本体に内蔵されているスプリングリバーブトレモロをずっと使用してたのですが、唯一気になっていた点がありました。それは、ノイズです。

真空管アンプという特性上仕方ない部分なのか、はたまた僕のアンプが偶々ノイジーな個体なのかは定かではありませんが、リバーブを上げた際にブワッとノイズが増えたり、トレモロが常にクリックノイズが鳴っていたりと、中々に気になるノイズが鳴るようなっていました…。。個人的にリバーブは常にあっさりかけておきたい派ですし、トレモロもシンプルで地味だからこそ使い易く、使用頻度が高いエフェクトです。

なので、やはりここに関してはノイズが少ないに越したことはないと思い、「それならリバーブトレモロはペダルでかけることにしよう」と思った訳です。ある意味自然な流れなんだと思いますが、そうなった時に途端に僕の中でFlintにフォーカスが当たりました。

で、実際に購入した後にデラリバのリバーブトレモロとFlintのスプリングリバーブ・チューブトレモロを比較した所、Flintの「ノイズレス具合」と「アンプ内蔵のエフェクトに引けを取らないその心地良さ」に驚いてしまいました…。。「ああ、これなら僕はFlintで行こう」と決心した瞬間でした。

もし、普段アンプのリバーブトレモロを使っているけどノイズに悩んでるんだよなぁという方がいましたら、是非一度Flintを試してみて下さい。オススメです。

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(デラリバと一緒にパシャリ)

②最後にFlintの各モードを見ていきましょう。

バーブはSpring、Plate、Hallの3つ、トレモロはHarmonic、Tube、Photoの3つがあります。又、隠しモードとしてリバーブトレモロの接続順を変更したり、エフェクトの音量を調節出来たりと、デジタルだからこそ出来る幅広い設定が可能です。で、個人的にそれぞれの3つのモードが本当にツボを突いていると感じました。

バーブで言うと、Springはアンプのリバーブをそのまま互換できるレベルのスプリングリバーブ。Plateはスプリング程派手ではなく、ホール程広がり過ぎないリバーブが欲しい時にうってつけのプレートリバーブ。Hallは更に広がりあるリバーブや、ロングディケイのアンビエントバーブが欲しい場合に最高なホールリバーブです。

トレモロも、Harmonicは音量の上下に絶妙なモジュレーションも加わった独特の心地良さが魅力的。Tubeはデラリバのトレモロに程近い、使い易くオーソドックスなトレモロ。Photoはよりクッキリとした効き方が特徴で、速さ・深さを両方最大まで上げた際の飛び道具的なマシンガンサウンドも非常に楽しいトレモロです。

両エフェクトのどのモードも確実に使い道があるグッドなサウンドで、器用貧乏にならないこのバランスの良さ・総合的な完成度は素晴らしいものだと思いました。

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という事で、StrymonのFlintのレビューでした。

元々のエフェクト音も良く、その上でここまで遊べるペダルって中々ないです。本当に弾いてて楽しいですよ。僕的には、まさに文句なしのペダルです。

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ちなみに、実はFlintと一緒にDecoというペダルも試し弾きしたのですが、これもハンパなく良かったです…。。その昔、テープレコード全盛期の時にダブルトラッキングを用いる事で生まれたコーラス・フランジャー・ディレイエフェクトやテープサチュレーションを再現したペダルで、ニッチなコンセプトながら完成度がバリ高かったです…(いずれ買うかも笑笑)。電源も去年からずっとZumaを愛用してますし、これからStrymonさんには長い間お世話になりそうな予感がしてます笑笑。

それはそうと、サクッとやると言っておきながら2000字を軽く超えるエフェクターレビューというのは一体どうなんだろうね笑笑??

どなたかの参考になれば幸いです。それでは。