森の秘密基地

音楽に関することをだらだらと綴っています。

Union Tube & Transistor Swindle レビュー

念願のペダル、遂にゲット。

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(コントロールは左からvolume、gain)

Union Tube&TransistorのSwindleです。

音云々の前にまずこの見た目ですよ…イエローの筐体にピンクのノブというドぎついカラーがめっちゃ可愛い…

で、「Union Tube&Transistorって何?」って方もいるかと思うのでさらっと紹介しておくと、Union Tube&Transistorはカナダのバンクーバーに居を構えるブティックエフェクターブランドです。

また、ここのペダルを使用してるアーティストで代表的なのは恐らくジャックホワイト、長岡亮介川谷絵音suchmosHSUなどでしょうか。こうして並べると皆さん一流のアーティストの方ばかりですね…

ただですね、個人的にこのブランドが好きな1番の理由は「作りの良さ」、これに尽きると思います。詳しくはこのインタビュー

(1つ目:https://m.youtube.com/watch?v=8plejN7QujM

2つ目:https://m.youtube.com/watch?v=x2bd0Bj6Qhc

3つ目:https://m.youtube.com/watch?v=tGz0Kt8K7aE

それぞれかなり長めなのでお暇な時に見てみて下さい。)をご覧頂きたいのですが、端的にいうと、モノとして壊れにくいように、そして万が一壊れても修理しやすいように作られているということ。

そしてコントロール類にしても極力シンプルにして音作りに迷わないようにしながら、多彩な音が引き出せるようにしていること。この2つが特にこのブランドの特徴として挙げられると思います。

個人的にこのブランドの意匠に非常に好感を持っていて、いつかここのペダルが欲しいなぁとずっと思っていまして、今回念願叶って手に入れる事が出来た次第です。

ということで、開封の儀。

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箱は一般的なダンボールではなく木箱です。個人的にこの木箱が大好きです…

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箱を開けるとペダルが特製のクロスに包まれています。

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開封…!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かわいい……!!!!!(悶絶)

 

 

 

 

 

 

初めて手元に来た時は本当にこんな感じになっていましたwwwやはり、この特製の木箱やクロスがあるだけで満足感が全然違いますね…これだけでもポイント高いです。

という事で、ここから真面目にペダル本体を見てみましょう。コントロール類はボリュームとゲインのみ。めちゃくちゃシンプルなので音作りで迷う事もないでしょう。

音に関してですが、端的に言うとこのSwindle、メーカー説明では「70's distortion」として紹介されていますが所謂ラットやDS-1のようなクラシックなディストーションペダルとはまた少し違うような気がしました。

もう少し具体的に見てみましょう。まずゲインノブを9〜10時方向くらいに設定してボリュームを上げると綺麗にクリーンブーストしてくれます。このクリーンブーストも中々美味しくて、ただクリーンブーストしているだけでも音に不要なローやハイ成分の角が取れ、良い塩梅の抜け感が加わっていると思いました。

この時点でかなり好印象で、そこからゲインを上げていくと非常に心地よくクランチしてくれます。特にゲインノブ12時方向くらいのクランチがとても気持ち良くて、クリーンからクランチのプリアンプとしてかけっぱなしで使うのもとても良い、むしろかなりオススメです…!!

そこからさらにゲインを上げていくと、ディストーション的な歪みというよりファズに近い歪み感が出てきます。

つまり、一般的な歪み系と比べると歪み感がかなりバリバリしているんですよね。これは恐らく、ワット数の高いフェンダーやマーシャル等、元々歪みにくいアンプのボリュームを上げて、無理やり歪ませたトーンを再現しているのだと推測しました(メーカー側もパンクロックを意識したトーン、といった事を書いていた気がします)。決して綺麗なトーンではないのですが、個人的にはとても好きなトーンでした。

ゲインをグイッとあげてパワーコードをガシガシ弾くもよし、オールドスクールなロック〜ハードロックのリフを弾くもよし、逆にゲインを少し控えめにしてブルース等を弾くもよしと、ある意味素朴な良さのある歪みが好きな方はかなりハマるかもしれません(僕はまんまとハマってしまいましたwww)。

そして最後に書いておきたいのは、ギター側のボリュームに対してかなり良く反応してくれて、しかもボリュームを下げた時のクリーントーンも非常に良い音だったということ。それこそゲインフルに設定していても、ギターボリューム1つでしっかりとしたクリーンに戻せるので、クリーンアンプに対する本格的なプリアンプとして使うのもかなりアリだと思います。

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ということで、Union Tube&TransistorのSwindleのレビューでした。このペダルを既にご存知の方は知っていると思いますが、このブランドのペダルは総じてかなり値段がお高めです…今回僕は、たまたまメルカリでとってもお手頃な価格で販売されていたので運良く購入する事が出来ましたが、定価では正直中々手が出てなかったと思います…

とはいえ、使ってみると分かりますが、その価格を裏切らない優秀かつ堅実なペダルである事もまた事実だと思いました。価格のこともあり万人にオススメは出来ないかもしれませんが、是非一度試して頂きたいなぁと思う次第です。

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「見た目の良いペダルは音も良い」を実感しました…

それでは。